海外で働くための7つのシンプルなステップ

海外の仕事の見つけかたを調べるのに、気の遠くなるような工程をたどり、インターネットであらゆるアドバイスを検索しました。その中には、どんなシチュエーションにも当てはまるアドバイスもありました。「ソーシャルメディアを使って知らない人とも繋がりを持とう」とか、「海外で仕事を貰うには動画履歴書を作ろう」などです。私が好きだったのは「パスポートが切れていないか確かめよう」です。ただ、こういったアドバイスはなるほどといった感じでしたが、私が知りたかったことからは程遠いものでした。インターネットでは役立つウェブサイトや記事は少なく、具体的な情報はあまりありませんでした。

今や私は実入りの良い職業に就くことができています。そして財産を共有する覚悟を決め、自分の得意分野を活かし海外で働いていた、または今も働いている4人のミレニアル世代の人達にインタビューを行いました。例えば発展途上国での英語教師、NGO職員や、新興市場でのビジネスチャンスを求めてです。海外で働くための7つのシンプルなステップをご紹介します。

1.前向きに考える

もし海外で生活することに興味があるなら、その考えを貫きましょう。自分の国でチャンスを逃してしまうかもなんて心配はしないことです。大学卒業後に海外へ移住した人はみんな、またすぐにでも同じことをすると話していました。理想の職業を見つけられなかったとしても、彼らは自分がした経験や、見識を大切に思っています。

「韓国料理を毎日食べられるなんて本当にすばらしいと思いました」そう話すのはアレックス・プロコップ、生粋のニューヨークッ子で、彼は自分が生まれた場所から25マイル以上離れた所で暮らしたことがないことに気付き、韓国で1年半英語の教師をしようと決めました。「前に教師の仕事で上手くいっていたことがあったので、やってみようと思いました」と言います。

韓国の中学生の英語の教師として働き、韓国の小学校のESLの教科書を作るまでになりました。それから7ヶ月間、アジアを旅してまわり、その後いかに「テクノロジーが教育に影響を与えるか」を知るためにアメリカに帰国することにしました。現在彼は、サンフランシスコでウェブデザインとエンジニアリンングを学んでいます。

2.声をかけて繋がりを広めよう

何かを調べる時はオンラインだけでなく、「現実の世界でも」調べましょう。渡航先を決めたら、友人や家族、同僚、ご近所さん、とにかく知り合い全員に伝えましょう。誰かしら渡航先に関連する人を知っている可能性があるます。もし、そういう人がいたら声をかけて、ガイドブックに載っていない大事なことを教えてもらいましょう。そして、自分の渡航先地域に今も住んでいる人も、自分が向こうに着いた時に会えるかもしれないので教えてもらい、メールなどで繋がりを作っておきましょう。

友人は一人しかいませんでしたし、その人はレバノン人でしたが、私がレバノンに着いてすぐにレバノンを発つ予定でした。けれども私がニューヨークを出るまでには、レバノンで暮らしたことがある、あるいはかなりの時間を過ごしたことがある、レバノンに友人・親戚がいる、というような知り合いが20人ほどできました。この人達からはいくつか適切なアドバイスを貰いました。一度知り合ってしまえば、驚くほど役立つ情報を教えてくれます。

3.語学力を上げる

もしリオデジャネイロへの移住に興味があるなら、ポルトガル語を学びましょう。仕事を見つける時に役立つ能力を身につけることができるだけでなく、同じ様な目的の人に会うこともできます。家族がブラジルで暮らしているかもしれませんし、前に住んでたことがあるのかもしれません。そして知っておくべき知識を与えてくれるかもしれません。

発展途上国のNGOで働くことに興味があるなら、言語能力が高ければ赴任先の採用条件として付加価値が付きますし、働く上でも優位です。「例えば、あなたがフランス語を話すことができれば、たいていは西アフリカにい赴任することになるはずです」と、現在レバノンの国際救助組織で働くイギリス人ミレニアルのマーサ・レッジョーリ・ウィルクスさんは言います。レバノンの前は、東スーダンで活動しており、そこでアラビア語を学び、レバノンへ移住することを決めました。
「今はアラビア語を話せるので、中東で仕事を見つけやすいと思います」と、レッジョーリ・ウィルクスさんは話します。

ビジネス関連分野に興味がある場合、外国語で会議の進行を行うなど、言語能力はさらに重要です。
ジョナサン・フェインさんは、シンガポールで投資銀行家、そして未公開株投資家として活動していましたが、石油・ガス産業の専用機械製造会社のCEOと会わなければならない時は上海で会議を行っています。25歳の彼は、何年も中国語を学んでいますが、「中国語の上級クラスでも『ポリスチレン』を中国語でどう言うかなんて教えてはくれません」と、言います。

もし新興市場で働くことに興味があるなら、大学在学時から外国語を学ぶことが重要だとフェインさんは強く言います。そして、目的地へ行ったら、専門用語や、地元の言葉を学ぶ機会を持ち、言語力を次のレベルにまで上げれば良いのです。
「物理入門や、管理会計、マーケティングのような科目は、履修してもすぐに忘れてしまいますが、言語は何度も繰り返し使うことになる有用な知識です」と、フェインさんは言います。

4.どっぷり浸かる体験をする
もし経済的に余裕があるなら、3ヶ月ほど集中して言語を学ぶのも、将来より良い仕事に就くために役立つかもしれません。
リチャード・ケントさんは、イギリス人ミレニアルで、南アメリカで16ヶ月働き、暮らしました。彼は、ペルーでホームステイをしたり、ペルーのアマゾン地帯を独りで旅したりしたので、スペイン語の習得には時間はかかりませんでした。

彼のアドバイスは大都市を避けて「郊外へ行き、ボランティアをしながらしばらく滞在できる場所を見つけること」です。
彼にとってホームステイは良い経験でしたが、ホームステイ先の家族と上手くいくかどうかはその時次第です。ホームステイプログラム、可能ならホームステイ先の候補のことはよく調べておきましょう。

5.ずうずうしいくらいになろう
懐の状況や就きたい職業、行きたい場所にもよりますが、単純に渡航先に着いたら仕事を選んで見つけるというのも一つの手です。勇気のいることですが、実際にそこに行ってしまえば、意外と簡単に仕事を見つけられるという人も中にはいます。

「ぼくは友人からの口添えで仕事を見つけました。ボゴタに行くまでに全ての語学学校にメールを送ったけれど、ぼくが勤めることになった3つの会社はみんな〔コロンビアにいる〕友人からの口添えのおかげでした」と、ケントさんは言います。
そして、このやり方は援助の仕事に就く時にも通用しました。
「発展途上国に直接行って職探しをするというのも良いと思います」と、レッジョーリ・ウィルクスさんも言います。「ロンドンの本社にいる人よりも、既に国内にいて働きたいという人を雇いたいと思う雇用者は常にいるはずです。」と、レッジョーリさん。そう言いながらも彼女は、このやり方が通用する発展途上国もあるかもしれないが、それ以外の国では非常に危険だとも話します。

「何が起こるか分からないような、組織の保護がない状態で決して行ってはいけない国があります。」南スーダン、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、パキスタンやニジェールの一部など、彼女はそれらの国の名を「安全網なしで行くには多くの人にとって非常に危険な国」として挙げながら言います。

レッジョーリさんは、発展途上国での救援活動に興味がある人には、移住して仕事ができる場所として、レバノン、そしてスリランカやケニヤの一部地域を薦めています。

6.行き先を選ぶ

ロンドンや、上海、シンガポールのようなビジネスの中心地に興味があるなら、職場からの転勤を試みるのが簡単かもしれません。もし、大学を卒業したばかりで、マーケティングや、広告業、ファイナンス系の分野で働きたいなら、海外赴任のある国際企業の就職口を探してみましょう。デロイトや、エデルマン、UBSなどの企業には、それぞれの海外オフィスへ雇用者を派遣する交換プログラムがあります。けれども、海外赴任までには、たいてい数年は働かなければならないので、しばし我慢する覚悟が必要です。

7.海外移住の先に得られるもの

実際に海外で生活するという経験は自立、また、異なる文化やさまざまな『ライフハック(効率良く暮らすためのテクニック)』に触れるという観点で、とても貴重なものです。ジョナサン・フェインさんはアジア、特にインドネシア・中国で過ごしたことを誇りに思っています。その理由は、スタートアップ企業としてリックショーを起こしたことです。

「ぼくは、中国・マレーシア・インド・オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・カナダ・フィンランド・そのほか様々な地域の社員やパートナーたちと仕事をしました。ぼくにとって、このように様々な国の人達と働くことは当たり前になっていますが、他の人には厳しいかもしれません」とフェインさん。

ここで述べたキャリアの道筋は普通とは言い難いかもしれません。けれども、最終的にインタビューさせてもらった人はみんな、つまらないデスクワークより充実した何かを見つけています。今は簡単には見えないかもしれませんが、ネットで検索したり、かじったことのある語学のクラスや、昔ながらの人脈作りなどを試してみると、あなたもシンガポールで仕事帰りにマイタイをちびちび呑んでいるかもしれません。

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